始めに

人間とは古い付き合い

犬・猫と人間の付き合いは古く、犬とは紀元前6~7千年、猫とは紀元前4千年頃からと言われています。その昔、人々は食物を野獣や木の実などにたより、狩猟や採集によって生活を行っていました。犬はこの時期に狩に利用できる動物として家畜化されていったと考えられています。一方猫は、人類が農耕を営むようになると、食物倉庫を野ネズミから守る動物として家畜化されたと考えられています。
このように犬・猫と人間の関わりは古く、はじめは人間が犬・猫を利用する関係でした。しかし徐々に、単なる利害関係だけでなく、仲間としての精神的な絆を強めていったことは疑う余地がありません。そして現在では単なる愛玩動物としてではなく、伴侶動物(コンパニオンアニマル)として、私たち人間の心を豊かにし、生活に潤いを与えてくれる存在となっています。

今日、人間社会の中で犬・猫の生活も大きく変化し、犬・猫本来の自然のままでの生活は不可能です。しかし、私たち人間は供に生活を楽しむ伴侶動物として犬・猫と付き合うとき、犬・猫の本能や習性そして特性を理解する事を忘れてはなりません。また、犬・猫が健康であることは、供に生きる喜びを増し、供に生活に溢れ、そして精神的な絆もいっそう強まることにもなるはずです。

犬・猫が私たち人間の良き伴侶動物として一緒に楽しい生活を送ることができるように、犬・猫の習性や生理、病気とその予防などの話などについてご紹介していきたいと思います。

犬を飼う前に

まずはじめにどのような犬を飼うのかという問題があります。これには飼育する目的が番犬、狩猟あるいは伴侶動物かによって異なります。その他には住まいの条件(庭があるかないか)環境条件(運動させることができるか、あるいは鳴き声は心配ないか)などがあげられ、これらによって大型犬あるいは小型犬(室内犬)または犬種を決めると良いでしょう。これらの条件をよく考えればその家庭に一番適した犬がいるはずです。

次に、飼い始める季節ですが、これはいつでもよいでしょう。ただ初めて犬を飼う方は春と秋が夏や冬に比べ飼いやすいといえます。また子犬は約1ヵ月で離乳しますが、生後2カ月半~3ヶ月ぐらいから飼い始めるのが良いでしょう。また子犬を飼う時には健康状態に注意しましょう。子犬の健康状態は特に次の点に注意しましょう。・目はパッチリしていて目ヤニがない・太っていて肉付きが良い・毛ツヤが良く毛並みが揃っている・お尻がよごれていない・歩行がしっかりしている・耳がよごれていない。

最後に子犬を買って(貰って)きたら、一週間ぐらいは静かに寝かせて遊ばせすぎないようにしましょう。環境が変わっただけでも子犬にとっては大きなストレスになるからです。またエサは栄養価の高くバランスのとれたものにします。現在では子犬用のドッグフードがあるので、そうしたものを利用すると良いでしょう。エサが不適切なことによる嘔吐や下痢は子犬に非常に多く24時間以上続くと脱水症状に陥り、死亡してしまうこともめずらしくありません。